吹き戻しや巻き笛と呼ばれるおもちゃは、多くの人にとって、お祭りや縁日などで見かけた、なじみのあるものだと思います。 今回は、このおもちゃを使って口腔機能訓練をする方法をご紹介します。 アシスタント:田中 あ、先生、お祭りにでも行ってきたんですか? ナビゲーター:土持 いいえ、100円ショップで見つけたんで、買ってきました。今回はこれを使った訓練を紹介しましょう。「吹き戻しで誤嚥予防トレーニング」というテーマでお話しします。 アシスタント:田中 お願いします。 ナビゲーター:土持 吹き戻しや巻き笛と呼ばれるおもちゃは、多くの人にとって、お祭りや縁日などで見かけた、なじみのあるものだと思います。このおもちゃは、実は口腔機能訓練の用具としても、とても優れものなのです。 アシスタント:田中 吹き戻しで遊んでいると、口腔機能がアップするんですか? ナビゲーター:土持 そうです。巻き笛を吹くことで、しっかりした複式呼吸ができるようになり、唇などの口の周りの筋肉も鍛えられます。呼吸が安定して、唇の機能も向上すれば、嚥下もスムーズになり、誤嚥予防ができるんです。 アシスタント:田中 吹くだけでいいんですね? ナビゲーター:土持 そうですね。1セット10回から30回を目安にしてください。1日に3セット行うのが理想です。この訓練は、広島県のモデル事業として複数の施設や病院で実施されて、呼吸機能に大きな改善効果が見られたと報告されているんです。 アシスタント:田中 この方法なら、子供のころを思い出しながら、楽しくトレーニングできますね。 ナビゲーター:土持 そうですね。この方法で呼吸機能が改善すると、安全に嚥下できるだけでなく、会話を楽しみながらの食事も、スムーズにできるようになると思います。 アシスタント:田中 よくわかりました。ありがとうございました。 前の動画 頸部突出法でスムーズに嚥下する 次の動画 マヒのある人にオススメの横向き嚥下、どちらに傾ける?