嚥下食では、誤嚥しないように安全に食べてもらうことに意識が向かいます。

もちろん、そこが重要なポイントなのですが、加えて美味しく食べてもらいたいですよね。

そんなときには注目するポイントをご紹介します。

酒井さかい未菜みな
歯科衛生士
口腔ケアチャンネル、ワンポイントレッスンです。

今回は「嚥下食でも美味しく食べてもらう香りと温度のコツ」というテーマでお話します。

嚥下食では、誤嚥しないように安全に食べてもらうことに意識が向かいます。

もちろん、そこが重要なポイントなのですが、加えて美味しく食べてもらいたいものですよね。

そんなときには香りと温度に注目してください。人間が美味しそうと感じる感覚の60%を香りが占めるといいます。

嚥下食は、複数の食材を混ぜ合わせることが多く、味がわかりにくくなる傾向があります。
シーズニングなどで香りづけをすると、ご利用者さんの食欲を増進させることができますよ。

また、嚥下食はご利用者さんが火傷しないようにと、冷まして食事介助しがちですが、
冷めた食べ物はそれだけで「美味しくなく」感じるんです。

一般に食事は体温と20度違う温度で出されるのが適しているとされます。
冷たい食べ物は冷たく、温かい食べ物は温かくすることで、食べたときに「美味しい」と感じてもらえますよ。

それではまた。