イスに座ることのできるご利用者さんへの口腔ケア介助では、正面から行う方法と背後から行う方法があります。

自分でしっかりとイスに座れるご利用者さんには正面から、座る姿勢が安定しないご利用者さんには背後からケアを行うのがよいとされています。

では、認知症のご利用者さんの場合は・・・

土持つちもち賢一けんいち
歯科医師
口腔ケアチャンネルです。今回は「認知症の方には正面からケアを」というテーマでお話しましょう。

イスに座ることのできるご利用者さんへの口腔ケア介助では、正面から行う方法と背後から行う方法があります。

自分でしっかりとイスに座れるご利用者さんには正面から、座る姿勢が安定しないご利用者さんには背後からケアを行うのがよいとされています。

姿勢が安定しない、特に頭の位置が安定しない方には、頭を支えながらケアを行える背後からのケアが向いているということです。

でも、認知症のご利用者さんの場合は、可能であるなら正面からのケアが絶対的にオススメです。

認知症のご利用者さんは、不安な気持ちを持っていることが多いので、ケアをする相手を見ることができる正面からのケアが特に望ましいのです。

イスに座る姿勢が多少安定しなくても、頭の位置が大きくグラグラするようなことがないなら、正面からのケアを試みてください。

もちろん、誤嚥の危険があるようなら背後からのケアを行います。

それでは、また。