嚥下障害でも座れる人の口すすぎの方法
- ナビゲーター:土持
- 今回は「嚥下障害でも座れる人の口すすぎの方法」というテーマでお話ししましょう。
- アシスタント:田中
- お願いします。
- ナビゲーター:土持
- 嚥下障害があっても、ケアのときに起き上がって座ることのできる人なら、寝たきりで行うのよりも、より安全に口をすすぐことができます。
- アシスタント:田中
- 実際には、どのようにするんですか?
- ナビゲーター:土持
- まずはご利用者さんに、座った状態から少し前かがみになって、頭をやや右に傾けてもらいましょう。ケアをする側は、ご利用者さんの正面に位置します。
- アシスタント:田中
- 口すすぎに必要なのは、ガーグルベースンと吸い飲みですね?
- ナビゲーター:土持
- そうですね。口腔ケアで使うほかの用具と一緒に準備しておいてください。ガーグルベースンを左手にこのように持って、ご利用者さんの口元に当てます。ガーグルベースンを持った手の人差し指で、ご利用者さんの口角を、このように押し下げます。ガーグルベースンがご利用者さんの口元から離れないように注意してくださいね。
- アシスタント:田中
- はい。
- ナビゲーター:土持
- そして、右手に持った吸い飲みで、ご利用者さんの口のなかに水を注ぎます。最初は前歯の辺りから、そして、徐々に臼歯の辺りに移動させましょう。のどの奥に向かって水を流し込むことは、誤嚥させてしまうので、絶対に禁物ですよ。
- アシスタント:田中
- はい。
- ナビゲーター:土持
- そして、ご利用者さんに頭を左に傾けてもらい、ガーグルベースンと吸い飲みを左右逆に持ち替えて、反対側の口もすすいであげましょう。
- アシスタント:田中
- よくわかりました。ありがとうございました。