口は人体にとって大切な役割をたくさん担っています。

その代表的なものが、発音と嚥下だと思います。

どちらも、口のさまざまな器官や複数の筋肉が連動して行う複雑な動きなのですが、実は求められている能力に違いがあるんです。

例えば・・・

土持つちもち賢一けんいち
歯科医師
口腔ケアチャンネルです。今回は「「パタカラ」は急がずゆっくり!」というテーマでお話しましょう。

口は人体にとって大切な役割をたくさん担っています。その代表的なものが、発音と嚥下だと思います。

どちらも、口のさまざまな器官や複数の筋肉が連動して行う複雑な動きなのですが、実は求められている能力に違いがあるんです。

発音で求められるのは、複数の器官や筋肉が素早く精密に動く能力です。こうして言葉を巧みに発音することで、意思を伝達するわけです。

一方、嚥下に求められるのは、複数の器官や筋肉が力強く確実に動く能力です。こうして食べ物を気管ではなく食道に安全に運ぶわけです。

ですから、例えば有名な「パタカラ体操」で嚥下力を向上させたい場合は、スピードよりもゆっくりと力強く行うことを意識するといいですよ。

パパパパ、タタタタと早く繰り返すのではなく、パタカラと、力強くしっかりと発声しましょう。

それでは、また。