口腔ケアチャンネル、ワンポイントレッスンです。今回は「ご利用者さんへはクッション言葉を使用する」というテーマでお話します。
私たち歯科衛生士は口腔ケアでの訪問先で、さまざまな依頼を受ける場合があります。
口腔ケアではなく、歯科治療など、衛生士では対応できないこともあります。
そのように対応が難しいということを伝えるときに大切なのが、クッション言葉です。
そのまま伝えてしまうと、事務的になり過ぎたり、冷たい印象になってしまったりするようなときに、クッション言葉を使うことでやわらかい印象になります。
申し訳ありませんが、それは治療になってしまうので、今回の訪問では対応できないんです。というように、使うといいですよ。クッション言葉には、「お手数をおかけしますが・・・」「失礼ですが・・・」などがあります。
また、ご利用者さんにお願いをするときも、事務的な依頼の仕方をするのではなく、ていねいな依頼形という話し方をしましょう。
例えば、「お口を開けてください」では命令形になってしまいます。「お口を開けていただけますか?」という言い方をすれば、だいぶやわらかく、ていねいな印象になりますよ。
特に人と接することの多いお仕事をされていた高齢者の方などは、こうした言葉遣い1つで大きく印象が変わることもありますから、覚えておきましょう。