口腔ケアチャンネル、ワンポイントレッスンです。
今回は「飲み込みがよくなる舌(ベロ)の押しくらまんじゅう」というテーマでお話しします。
舌は、食事のときに食べ物を運んだり、味を感じたりと、とても多くの役割をこなします。高齢になってくると、舌の筋肉が衰えて、食事のときに果たしていた役割を、十分に果たせなくなってしまいます。
舌の筋肉の衰えによる影響をもっとも受けるのが、食べ物を飲み込むときです。モグモグしてばかりで、なかなか飲み込めない、飲み込むのに時間がかかるようになった、というご利用者さんには、舌の押しくらまんじゅうをやってみましょう。
まずは、このように人差し指と中指を立てます。ご利用者さんの口元に当てて、2本の指を舌で押してもらいましょう。
ご利用者さんの舌で押されたら、直後に2本の指でご利用者さんの舌を押し返します。これを交互にくり返すのです。おれがベロの押しくらまんじゅうです。
押しくらまんじゅうを数回やったら、今度は、ご利用者さんに2本の指をしばらく舌で押し続けてもらいしょう。3秒から5秒、押し続けてもらったら、休憩します。これを数回くり返します。
こうして舌の押しくらまんじゅうをすると、舌の筋肉が鍛えられて食事のときの飲み込みをスムーズになりますよ。