今回は「口腔内チェックの手順」というテーマでお話しします。
口腔内のチェックは、効率よくかつ、見落としなく行うのが理想です。そのために、手順を決めておくとよいですよ。私がいつも行っている口腔内チェックの手順を説明しましょう。
まずは口を開けてもらいます。これは基本中の基本ですが、口を開けるときにスムーズに開口できているか、顎が鳴るようなことはないか、痛みはないかといった点に注目しましょう。
口を開けてもらったら舌を口の外に出してもらいます。このとき、口にマヒがある人などは、舌が左右に傾きます。また、舌の状態でストレスの有無た口腔内乾燥の状態が判断できます。
舌の次はほほの粘膜と唇、上あごをチェックします。出血や口内炎などがないか、食べかすがないか、見ましょう。マヒのある人は、マヒの側のほほに食べかすがたまりやすい傾向があります。
最後に歯の状態をチェックします。黒くむし歯になっている部分がないか、歯周病でグラグラしている部分がないか、実際に触りながら確認するといいですよ。
ドライマウスの人の場合は、口腔内のチェックをしながら、保湿剤を塗って潤してあげましょう。