口腔内観察の手順
- ナビゲーター:小笠
- 今回は「口腔内観察の手順」というテーマでお話します。
- アシスタント:田中
- よろしくお願いします。
- ナビゲーター:小笠
- 口腔ケアでは、実際に口の清掃を始める前に、ご利用者さんの口のなかの状態を観察することが大切です。用意するものは、プレップミラーとホタルなどのペンライトです。入れ歯をしている人は、入れ歯を外してもらいましょう。
- アシスタント:田中
- はい。
- ナビゲーター:小笠
- まずは、むし歯の有無です。歯のつけ根が黒くなっていたり、黒い穴が空いていたりしないか、チェックしましょう。もちろん、ご本人に痛む箇所がないか、聞いてみることも必要です。同時に、口臭も確認します。口臭は、口の内の衛生状態やドライマウス、歯周病にも関連しますからね。
- アシスタント:田中
- はい。
- ナビゲーター:小笠
- そして、歯周病のチェックです。ぐらぐらしている歯がないか、赤く腫れていたり出血していたりする歯ぐきがないか、といったポイントをチェックします。
- アシスタント:田中
- こうして観察していけば、むし歯や歯周病は、ある程度の判断ができるんですね。
- ナビゲーター:小笠
- もちろん、歯科医師の診察は必要ですよ。正確な判断は難しいですから、あくまでも目安と考えてください。
- アシスタント:田中
- はいわかりました。
- ナビゲーター:小笠
- 次は、口の中の汚れをチェックしましょう。歯の表面に歯石や歯垢がないか、歯と歯の間や歯とほおの間に、食べかすが残っていないかをチェックします。特に、口のどちらかに麻痺がある場合は、麻痺のある側に食べかすが残っていることがありますからね。
- アシスタント:田中
- はい、こうしてご利用者さんのお口のなかを観察してから、歯みがきなどを始めるんですね。
- ナビゲーター:小笠
- そうですね。
- アシスタント:田中
- はい、ありがとうございました。