パサパサ食品を食べやすくする方法
- ナビゲーター:小笠
- 今回は「パサパサ食品を食べやすくする方法」というテーマでお話しします。
- アシスタント:田中
- お願いします。
- ナビゲーター:小笠
- パンやカステラのようなパサパサした食べ物は、一見食べやすそうですが、水分が少ないため、口のなかの唾液を奪ってしまいます。なかなか塊にならないので、飲み込むのが難しいんです。かけらや粉が気管に入り込んで、誤嚥を起こすこともよくあります。
- アシスタント:田中
- 最近は、パン食の高齢者も多くなっていますし、カステラは高齢者の好物の1つですよね? 上手に食べる方法はないんですか?
- ナビゲーター:小笠
- パサパサとした食べ物は、口に入れる前に、牛乳やお茶などの水分に浸して、しっとりとさせてから食べるといいですよ。
- アシスタント:田中
- パサパサなものは、あらかじめ水分を含ませてから口に入れると、食べやすくなるんですね。パサパサはしていないけど、豆類やひき肉のようなポロポロする食べ物もありますよね?
- ナビゲーター:小笠
- そうですね。豆類やひき肉なども、口のなかで塊にまとめにくいので、誤嚥しがちな食品ですね。食べやすいようにと、さらにみじん切りにしたりすると、一層食べにくくなってしまい、誤嚥の危険性も高くなりますから、やめましょう。豆類やひき肉は、とろみをつけたり、あんかけにしたりすると、口のなかでまとめやすくなりますよ。
- アシスタント:田中
- 高齢者の食事は、安全面を考えて、食材をこまかく刻んだ刻み食とか、ミキサーにかけたペースト食がいいという話をよく聞きます。
- ナビゲーター:小笠
- たしかに、そういった考え方もありますね。でも、食事は栄養補給だけが目的ではなく、食感や見た目を楽しみながら食べることも重要です。高齢者の食事の楽しみをなくしてしまわないためにも、いろいろな食べ方ができるように工夫するのがいいと思いますよ。
- アシスタント:田中
- そのためには、いろんな食品の性質と食べやすくなる方法を知っておくことが大切なんですね。よくわかりました。ありがとうございました。