関節リウマチの人の口腔ケアの方法
- ナビゲーター:小笠
- 今回は「関節リウマチの人の口腔ケアの方法」というテーマでお話します。
- アシスタント:田中
- よろしくお願いします。
- ナビゲーター:小笠
- 関節リウマチの人は、「朝のこわばり」といって、朝起きたあとの1、2時間は関節がかたくなるという特徴があります。口腔ケアは、こうした時間を避けて、こわばりや痛みの少ないときに、無理せずに行うのがいいでしょう。
- アシスタント:田中
- こわばりや痛みの少ないタイミングで口腔ケアを行えばいいんですね?
- ナビゲーター:小笠
- そうです。関節リウマチは症状の現れる関節や痛み方などが千差万別なので、口腔ケアでは、その人の症状に合わせた配慮が大切です。手指の関節に症状のある方でも、人によって微妙に痛む箇所や動かせる範囲が違うんです。
- アシスタント:田中
- 使いやすい歯ブラシの形も、人によって違ってくるんですか?
- ナビゲーター:小笠
- そうなんです。ただし、一般的に握力も低下してくるので、柄が太く、軽い歯ブラシが使いやすいようです。介護用品を活用するのはもちろん、タオルやスポンジを柄の部分に巻くなど、身近なものを利用してもいいと思いますよ。
- アシスタント:田中
- はい。
- ナビゲーター:小笠
- また、手を口に近くまで上げるのが難しい人には、割り箸などを柄の部分に取り付けて歯ブラシを長くしてみましょう。歯ブラシを握るのが難しい人には、柄の部分が輪になっていて、手を通すタイプの歯ブラシもありますよ。
- アシスタント:田中
- その人が使いやすい形にして、自分で口腔ケアをしてもらう、というのが重要なんですね。
- ナビゲーター:小笠
- そうですね。ただし、配慮していただきたいのは、関節リウマチの人は、気質的に頑張り屋さんが多いので、体調が優れないときも頑張りすぎてしまうことがあります。そんなときは、無理させずに途中で切り上げることも必要ですよ。
- アシスタント:田中
- よくわかりました。ありがとうございました。