口腔ケアチャンネルです。今回は「改訂水飲みテストは3段階にわけて評価」というテーマでお話しましょう。
嚥下障害の可能性が非常に高く、従来の水飲みテストでは誤嚥の危険が高い人には、改訂水飲みテストを行います。
3mlの水を、口腔底に注ぎ、この水を飲み込んでもらいます。
スムーズに飲み込むことができたら、直後に空嚥下を2回してもらいます。
このときに、のど仏に指を添えて嚥下を確認しましょう。
最初に嚥下後の様子を観察し、この表に照らして評価します。
表●嚥下がなく無反応の場合は、評価不能●嚥下がなく、むせなどの反応があれば1点●嚥下があり、著しいむせ(呼吸切迫)を認めたら2点●嚥下があり、むせを認めたら3点※嚥下がない場合はこの段階で終了
次にエー、とかアーなどと発声してもらい、湿性嗄声の有無を確認します。湿性嗄声があるようなら3点で終了です。
そして、湿性嗄声がなければ反復嚥下を2回行ってもらいます。
30秒以内に2回できなければ4点で終了。2回できたなら、再度はじめから検査を行います。
最大で2回まで繰り返し、全3回の試行に問題がなければ5点で終了です。
3点以下の人は誤嚥している可能性が高いということになります。