摂食・嚥下の食道期ってなに?
- アシスタント:田中
- おいしかったですね。
- ナビゲーター:小笠
- おいしかったですね。
- アシスタント:田中
- お腹がいっぱいになると眠くなりますね。
- ナビゲーター:小笠
- 田中さん、食べてすぐ横になると消化に悪いですよ。特に嚥下障害のある高齢者は食後すぐに横になってはいけないんです。
- アシスタント:田中
- そうなんですね。嚥下障害のある方が、食後すぐに横になるとどうなるんですか?
- ナビゲーター:小笠
- では、今回はそれについて「摂食・嚥下の食道期って何?」というテーマで説明しましょう。
摂食・嚥下の5期のうちの5番目が食道期です。
- アシスタント:田中
- どんな動作が当てはまるんですか?
- ナビゲーター:小笠
- 摂食・嚥下の咽頭期でのどから食道に送られた食べ物を食道から胃に送るまでの段階です。
- アシスタント:田中
- 私たちが食べ物を飲み込んだ後に意識してしないところで食道や胃が一生懸命働いているんですね。
- ナビゲーター:小笠
- そうですね。食べ物が逆流しないように食道の筋肉が蓋をして、食道から胃へと食べ物を運ぶんです。
- アシスタント:田中
- すごいですね。この働きに問題がある場合は嚥下障害になるんですね。
- ナビゲーター:小笠
- そうです。食道期に問題がある人は、食事が終わってしばらくしてから逆流が始まることが多いため、就寝後にむせることがよくあります。
- アシスタント:田中
- だから、嚥下障害のある方は、食後すぐに横になってはいけないんですね。
- ナビゲーター:小笠
- そうです。飲み込んだ食べ物が逆流してしまうから、すぐに横になってはいけません。こんな方は、誤嚥性肺炎を引き起こす可能性も高くなりますから、注意が必要ですよ。
- アシスタント:田中
- わかりました。ありがとうございました。