口腔ケアチャンネル、ワンポイントレッスンです。
今回は「パーキンソン病の人の食事介助」というテーマでお話しします。
パーキンソン病の人は、震えや筋肉のこわばりといった症状のために手が動かしにくくなります。そのために、食事をするのにも、さまざまな苦労があります。
ただし、食事は日常生活にかかせない動作なので、安易にすべての動作を介助者が行うのではなく、できる限りご本人で行ってもらうのがいいでしょう。
こうすることが、手足や口の機能維持にもつながるからです。
また、食事の動作を補助するための道具も各種あります。つかみやすい、口に運びやすい、形を変えられるといった補助具がありますから、ご利用者さんにあったものを活用しましょう。
また、パーキンソン病の人は水分を取るときに誤嚥するケースが多いので、飲み物にはとろみをつけるなどの工夫が効果的です。
さらに、パーキンソン病による自律神経症状で食後に低血圧になって場合によっては失神するケースもあります。
血液が急激に胃腸に流れて失神することのないように、食事は急がずになるべくゆっくり食べてもらうのがいいですね。