実は危険な嚥下障害
- ナビゲーター:小笠
- 今回は、「実は危険な嚥下障害」というテーマでお話しします。
- アシスタント:田中
- よろしくお願いします。
- ナビゲーター:小笠
- 高齢者の死因として、上位にきているのが、誤嚥性肺炎です。
- アシスタント:田中
- 聞いたことがあります。
- ナビゲーター:小笠
- 嚥下障害は、この誤嚥性肺炎を引き起こす原因になるため、注意が必要なんです。
- アシスタント:田中
- 嚥下障害って、実際にはどんな状態ですか?
- ナビゲーター:小笠
- 嚥下とは、食べ物や飲み物を口から胃へと、ゴックンと飲み込むことです。食べ物や飲み物は、口から食道を通って胃へと流れていきますが、これが食道ではなく気管や肺に流れてしまうことを嚥下障害と言うのです。
- アシスタント:田中
- どうして、そんなことが起こるんですか?
- ナビゲーター:小笠
- 原因はいくつかありますが、例えば、老化による口の機能の衰え、です。唾液の分泌量が少なくなれば、スムーズに飲み込みができなくなります。咽頭や食道の筋力が低下すると、食べ物を飲み込んだときに、食道から気管に入ってしまうこともあります。ほかに、脳卒中などの脳血管障害の後遺症として、嚥下障害が起こることもよくあります。
- アシスタント:田中
- 嚥下障害があるかどうかは、どうやって判断するんですか?
- ナビゲーター:小笠
- こういったチェックリストを使ってみることをお勧めします。当てはまるものが多くあるなら、嚥下障害を疑いましょう。
- アシスタント:田中
- 嚥下障害だったときは、どうすればいいんですか?
- ナビゲーター:小笠
- 訪問診療の口腔ケアで、嚥下障害を改善するリハビリやマッサージがあります。
- アシスタント:田中
- 例えばどんなことですか?
- ナビゲーター:小笠
- 簡単にいくつか説明しましょう。まずは、むせる練習をするのが効果的です。苦しそうに見えるかもしれませんが、むせるというのは気管から異物を反射的に吐き出す防御反応なんです。これがちゃんとできているなら、食べ物が気管に流れていってしまう危険は少なくなります。
- アシスタント:田中
- むせる練習は、どうやるんですか?
- ナビゲーター:小笠
- お腹に手を当てて、腹筋を使って勢いよくせきをする練習をしましょう。
ほかにも、ほおを膨らませたりゆるめたり、舌を出したり引っ込めたりする運動も嚥下障害改善には効果がありますよ。
- アシスタント:田中
- どれも、普段手軽にできそうなのがうれしいですね。
- ナビゲーター:小笠
- お腹に手を当てて、腹筋を使って勢いよくせきをする練習をしましょう。
ほかにも、ほおを膨らませたりゆるめたり、舌を出したり引っ込めたりする運動も嚥下障害改善には効果がありますよ。
- アシスタント:田中
- どれも、普段手軽にできそうなのがうれしいですね。
- ナビゲーター:小笠
- 誤嚥性肺炎予防のためにも、ぜひやってみてください。
- アシスタント:田中
- よくわかりました。ありがとうございました。