ご利用者さんの口腔内を観察したときに、大きな塊で食べ残しがある人は、咀嚼能力が衰えている可能性があります。

今回は、咀嚼力を鍛える口腔リハビリ方法をご紹介します。

こちらをご覧ください。

土持つちもち賢一けんいち
歯科医師
口腔ケアチャンネルです。今回は「大きな塊で食べ残しがある人へのリハビリ法」というテーマでお話しましょう。

ご利用者さんの口腔内を観察したときに、大きな塊で食べ残しがある人は、咀嚼能力が衰えている可能性があります。

咀嚼力を鍛える口腔リハビリとしてよく知られているのが、ガムを使った咀嚼訓練です。

ガムをガーゼでくるんで糸でしっかりと結びます。

ご利用者さんにガムをくるんだガーゼを口に含んでもらい、介助者は誤嚥してしまわないように、ガーゼに結ばれた糸をしっかりと持っておきます。

この状態でガムを噛んでもらいます。

ガムやガーゼがない場合は、施設スタッフがご利用者さんのおとがい部分に親指を当てて、軽く下方向に力を加えるだけでもリハビリができます。

ご利用者さんには、この力に逆らうように咀嚼の動きをくり返してもらいます。

それでは、また。