経鼻経管栄養の人の口腔ケア

経鼻経管栄養とは、鼻からチューブを通して、胃や腸に流動食や栄養剤を流し込む方法です。

口から食べていなくても口腔ケアは必要です。

しかし、口腔ケアを始める前に注意しないと・・・

誤嚥の危険があります。

ぜひ、こちらをご覧ください。

ナビゲーター：小笠: 今回は「経鼻経管栄養の人の口腔ケア」というテーマでお話しします。
アシスタント：田中: お願いします。
ナビゲーター：小笠: 経鼻経管栄養とは、口から食べることができない人に対して、鼻からチューブを通して、胃や腸に流動食や栄養剤を流し込む方法です。口から食べていないので、口腔ケアをおろそかにされがちですが、こうした人こそ、口腔ケアが大切なんです。
アシスタント：田中: 食べたり飲んだりすることで、お口の汚れを洗い流すことができないから、ですよね？
ナビゲーター：小笠: そうです。ただし、経管栄養の人の口腔ケアでは、いくつか注意しなくてはいけないことがあります。経鼻経管栄養の人の場合、口腔ケアのときに、鼻から通っているチューブを動かさないように気をつけましょう。ケアの前に、チューブをテープなどで固定しておくといいですよ。
アシスタント：田中: はい。
ナビゲーター：小笠: ケアのときは、歯みがきはもちろんですが、粘膜清掃を念入りに行いましょう。経鼻経管栄養の人は、鼻からのどにチューブが通っています。口の粘膜の汚れが、そのチューブを伝って流れていくと、誤嚥を起こす可能性があるんです。
アシスタント：田中: 誤嚥予防のために行っている経管栄養も、口腔ケアをおろそかにすると、誤嚥を引き起こしちゃうんですね！
ナビゲーター：小笠: そうなんです。さらに、そのチューブに雑菌が繁殖したりすると、誤嚥性肺炎を引き起こす危険性もあるんですよ。だから、経鼻経管栄養の人は、チューブの位置に注意しながら、しっかりと口腔ケアを行ってください。
アシスタント：田中: よくわかりました。ありがとうございました。