パーキンソン病の人の口腔ケアの方法
- ナビゲーター:小笠
- 今回は「パーキンソン病の人の口腔ケアの方法」というテーマでお話します。
- アシスタント:田中
- よろしくお願いします。
- ナビゲーター:小笠
- パーキンソン病の人は、薬の効果で症状が出ない時間帯があります。歯みがきは食後に行うのが理想ですが、パーキンソン病の人はそれにこだわらず、症状のない時間帯に行うのがいいでしょう。
- アシスタント:田中
- その人の調子のいいときに口腔ケアを行えばいいんですね?
- ナビゲーター:小笠
- そうです。手足のふるえがないタイミングを選んで、自分で歯みがきをしてもらうのが理想的ですね。
もちろん、ケアの前に姿勢を安定させることは大切です。床に足をしっかりつけた状態で座ってもらい、体が倒れたり傾いたりしないようにクッションなどを当てて支えましょう。
- アシスタント:田中
- 歯ブラシは、どんなタイプを使えばいいんですか?
- ナビゲーター:小笠
- 持ちやすいように、柄の部分が太くなっている歯ブラシがいいですね。さらに、手のふるえで意図せずに歯肉などを傷つけることがないよう、毛先のやわらかいタイプを選びましょう。磨いている最中に手が震えたりしたときは、ひじを支えるなど、サポートしてあげてください。
- アシスタント:田中
- はい。
- ナビゲーター:小笠
- パーキンソン病の症状の出方は、実は精神的なものも大きいんです。だから、人にジロジロ見られたり、急かされたりして焦ってしまうと、症状がひどくなることがあります。そんなときは、リラックスしてもらえるように、ゆったりとフォローしてあげてください。歯ブラシに一緒に手を添えて、ゆっくりと動かしてあげるのもいいと思いますよ。
- アシスタント:田中
- はい。そして、うがいのときは、誤嚥に気をつけて、ゆっくりとブクブクうがいをしてもらうんですね。
- ナビゲーター:小笠
- はい、そうです。
- アシスタント:田中
- よくわかりました。ありがとうございました。