寝たきりでタンがからみやすい人の体位は？

寝たきりの人にとってタンが絡むというのは、とてもつらいものです。

タンが絡んでいる側が上になるように、体位を変えてあげるだけでも、タンが移動しやすくなるんです。右側にタンが絡んでいるようなら、右側が上になるように体位を変えてあげましょう。

このときに、頭の位置が肺よりも低くならないように気をつけてくださいね。頭の位置が肺よりも低いようだと、逆流してきたタンを再度誤嚥してしまう危険があるんです。

人間の体は、肺と気管を結ぶ気管支の角度が、左右で異なるんです。これは、左側に心臓があるので、その分だけ左の気管支の方がより角度がつくからです。そのため、タンが絡んだり、食べ物や飲み物が気管に入ったりするのは、右側が多くなりがちなんです。

だから、タンが絡んでいる場所の判断が難しいときは、右側を上にしておくと、タンが解消することが多く、誤嚥性肺炎も起こしにくくなると言われているんですよ。