ブローイングとせきの訓練
- ナビゲーター:小笠
- 今回は「ブローイングとせきの訓練」というテーマでお話します。
摂食・嚥下の咽頭期などに問題があると、食事の際にむせることが多くなります。でも、むせるのは体の防御反応ですから、止めようとしてはいけません。
- アシスタント:田中
- むせることも大切なんですね。
- ナビゲーター:小笠
- 嚥下障害のある方は、必要な時にしっかりとむせることができるようにしておくことも大切なんです。そんな方にやっていただきたいのが「ブローイングとせきの訓練」です。
- アシスタント:田中
- どのようにやるんですか?
- ナビゲーター:小笠
- ストローと水の入ったペットボトル、またはコップを用意します。ストローを加えてペットボトルの水がぶくぶくと泡立つようにふくんです。
- アシスタント:田中
- 子どものころはそんなことすると行儀が悪いって怒られてました。
- ナビゲーター:小笠
- これなら水の泡立ちで確認しながら、息を吐き出す訓練ができるんです。あまりやりすぎると過呼吸になってしまいますから、様子を見ながら行いましょう。
- アシスタント:田中
- 実際にやると、鼻から息を吸って、口から出すということがスムーズにできるようになりますね。気づかないうちに口呼吸になっていたりする時も効果があるかもしれません。
- ナビゲーター:小笠
- そうですね、次はせきの訓練です。おなかに手を当てて深呼吸をして、いったん息を止めます。そして、腹筋を使って「えっへん」と大きく息を吐き出しましょう。
嚥下障害の方が、むせられなくなると誤嚥性肺炎の危険性が高くなってしまいます。「ブローイングとせきの訓練」はぜひ行ってください。
- アシスタント:田中
- わかりました。ありがとうございました。