摂食・嚥下の準備期ってなに?
- ナビゲーター:小笠
- 田中さん、クイズです。日本人の噛む回数は昔と比べて減っていると思いますか?増えていると思いますか?
- アシスタント:田中
- えーと、減っていると思います。
- ナビゲーター:小笠
- そうですよね。でも、やっぱり噛むことって食事をする時の重要な動作なんですよ。今回は「摂食・嚥下の準備期ってなに?」というテーマでお話します。摂食・嚥下の5期のうちの2番目が準備期です。
- どんな動作が当てはまるんですか?
- ナビゲーター:小笠
- 摂食・嚥下の先行期は、食べ物を口に入れるまでの動作でしたが、食べ物を口に入れた後はどうしますか?
- アシスタント:田中
- 噛みます。
- ナビゲーター:小笠
- そうですね。食べ物を噛み砕くことを咀嚼といいます。では、噛み砕いた後はどうしますか?
- アシスタント:田中
- 飲み込みます。
- ナビゲーター:小笠
- 飲み込むのはその次の動作なんです。実は咀嚼した後、飲み込む前に行っている動作があるんです。
- アシスタント:田中
- そうなんですか?なにも思い浮かびませんけど。
- ナビゲーター:小笠
- 特に意識して行っている動作ではないので、気づかないんですよね。噛み砕かれた食べ物を唾液と混ぜ合わせて飲み込みやすい塊にするんです。
- アシスタント:田中
- なるほど、準備期って私たちが「食べる」という言葉からイメージしやすい動作がたくさん含まれているんですね。
- ナビゲーター:小笠
- そうですね、この段階では、唇から歯、舌、ほほなど口の周りの機能をフルに動かしているんです。
- アシスタント:田中
- わかりました。ありがとうございました。