口腔ケアチャンネルです。今回は「嚥下食に向かない食べ物って?」というテーマでお話しましょう。
摂食・嚥下に障害のある人には、食べやすく調理した嚥下食がオススメです。ただし、嚥下食に向かない食べ物や食材があります。
そんな食べ物を4つのタイプに分類してみました。
まずはサラサラした液体です。水やお茶、汁物、ジュースといったものです。サラサラしたものは、すぐに咽頭に落ちていくために、誤嚥しやすいのです。
次が口のなかでバラバラになる食べ物。ひき肉、レンコン、ピーナッツなどは、口のなかでひとかたまりになりにくく、咽頭へボロボロと落ちていくので誤嚥しやすいのです。
3つ目がパサパサした食べ物。カステラやマドレーヌ、高野豆腐などは、水分が少ないため、口のなかで塊になりにくいのです。さらにカステラやマドレーヌなどは唾液と混ざって粘性が高まるので、うまく飲み込めないときもあります。
4つ目が貼りつきやすい食べ物。餅や焼き海苔、もなかの皮、ウエハースなどです。口のなかや咽頭に貼り付いてしまうことがあり、餅などは大きな塊のままで咽頭に落ちてしまうと窒息の危険性もあります。
こうした食べ物は、すべてが嚥下食に用いてはいけないというわけではありません。トロミをつけたり、ジュレでまとめたりと、調理法を工夫すれば嚥下食に活用することも可能ですよ。