口腔ケアチャンネルです。今回は「咬合力のチェック方法」というテーマでお話しましょう。
上下の歯で噛みしめたときに発生する力を咬合力といいます。当然、咬合力は咀嚼するときの咀嚼力と重要な関連があります。
食べ物を咀嚼しているときの力はなかなか評価できませんが、咬合力は比較的簡単に評価できます。その方法を説明しましょう。
ご利用者さんの左右の耳の付け根の下に人差し指、中指、薬指で軽く触れて「痛くない範囲でできるだけ奥歯で噛んでください」と伝えましょう。
3本の指の触れている部分が咬筋です。ここの筋肉が緊張して太くなり、硬くなるのを指先で感じ取りましょう。
事前に自分自身の咬筋に触れてその感覚をつかんでおくと評価しやすいですよ。
咬筋がしっかりと触れている指を押したり、硬くなっているのが明確にわかる場合を「強い」、指先を押す感覚が弱く、硬くなっていることもわかりにくい場合を「弱い」、指先を押す感覚も硬くなっていることもまったく感じられない場合を「なし」として3段階で評価します。
咬合力が「弱い」または「なし」と評価したときは、治療やケアが必要だと考えられます。専門家に相談してみてください。