口の乾燥で悩んでいる方には、保湿剤がお勧めです。しかし、保湿剤を使用するときには注意する点があります。そのことを怠ると、誤嚥や窒息の事故のもとになる場合もあります。今回は、保湿剤の安全な使い方についてお伝えします。アシスタント:田中先生、乾燥がひどくなる冬場などは、ドライマウスの人の保湿がより重要になりますよね?ナビゲーター:小笠そうですね。保湿剤を積極的に使って、口の乾燥を予防してほしいですね。ただし、保湿剤をくり返し使用するときには、注意してほしい点があるんです。今回は「口腔保湿剤の安全な使い方」というテーマでお話ししましょう。保湿剤には、大きく分けてジェルタイプとリキッドタイプがあります。口の乾燥がひどい人には、より保湿効果の高いジェルタイプがお勧めです。アシスタント:田中口腔ケアの最後に使うんですよね?ナビゲーター:小笠そうですね。でも、乾燥がひどいときは、口腔ケアのとき以外でも使ってください。ただし、そのときには注意点が1つあるんです。アシスタント:田中どんなことですか?ナビゲーター:小笠保湿剤を繰り返し使うときは、前回塗った分をスポンジブラシなどで拭き取っておくということです。前回の分に重ねて保湿剤を塗ってはいけませんよ。アシスタント:田中なんとなく、重ね塗りした方が保湿効果が高まるように思うんですが、違うんですね?ナビゲーター:小笠そうです。保湿剤を重ね塗りすると、膜が厚くなってしまい、口からはがれ落ちたときにのどに流れこんで、誤嚥や窒息などの事故のもとになるんです。アシスタント:田中そうなんですね。保湿剤を使うときは、前回の分をしっかり拭き取っておく! 覚えておきます。ナビゲーター:小笠また、口の乾燥がそれほどほどくない人には、手軽に使えるリキッドタイプを活用するという方法もありますよ。アシスタント:田中わかりました。ありがとうございました。 前の動画入れ歯の人の口内炎対策 次の動画歯ブラシの「わき」「かかと」「つま先」を上手に使ってみがく