舌苔ってなに？

舌の上に白い苔状のものを舌苔（ぜったい）といいます。

健康の方でもうっすら舌苔はつきますが、抵抗力が落ちた高齢者にとっては、誤嚥性肺炎の原因となる場合もあります。

いい舌苔、悪い舌苔の見分ける方法をご紹介します。

ナビゲーター：小笠: 今回は、「舌苔ってなに？」というテーマでお話しします。
アシスタント：田中: お願いします。
ナビゲーター：小笠: 舌に付いている、白い苔のようなものを舌苔といいます。健康な人でも、疲れていたり新陳代謝が落ちていたりすると、舌全体が真っ白になりますよ。
アシスタント：田中: その白いのは、汚れですか？
ナビゲーター：小笠: そうです。食べかすや唾液、はがれた口の粘膜が舌に付いて、白い苔のようになるんですね。
アシスタント：田中: じゃあ、舌苔があったら、きれいに取らなくちゃいけないんですね？
ナビゲーター：小笠: いいえ、舌苔は多少あっても問題ありません。このように、舌の先や外側がピンク色で、真ん中にはうっすらと舌苔があるくらいが、正常な人の舌の状態なんです。
アシスタント：田中: あ、それなら私もたまになっているかもしれません。うっすらとあるぐらいなら、舌苔がついていても問題はないんですね？
ナビゲーター：小笠: そうです。舌苔の存在自体が問題なのではなく、舌苔が大量に付いて、舌全体が真っ白になっているような状態が問題なんです。
アシスタント：田中: きっと友達は、おじいちゃんの舌苔が大量に付いていて、真っ白になっていたのでびっくりしたんだと思います。そんなときは、舌苔は取らなくちゃいけないですよね？
ナビゲーター：小笠: そうですね。ほうっておくと、誤嚥性肺炎などの危険性も高まるので、ケアが必要です。でも、舌の粘膜を傷つけてしまう危険がありますから、無理に取ろうとしてはいけません。
アシスタント：田中: よくわかりました。ありがとうございます。