味覚障害になる原因はさまざまですが、口腔ケアや食生活を見直すだけで事前に予防できるものもあります。 例えば、 歯科衛生士:二島 味覚障害になる原因はさまざまですが、口腔ケアや食生活を見直すだけで事前に予防できるものもあるんです。 歯科医師:土持 そうですね。今回は「口腔ケアで改善する味覚障害」というテーマでお話ししましょう。 唾液には味の成分を溶かして味蕾へと運ぶ役割があります。だから、唾液の分泌が低下すると味覚障害が起こることがあるんです。 唾液の分泌を促すためには、歯みがきなどのケアを行う前や行ったあとに、口元やほほのマッサージを行いましょう。口やほほには唾液腺と呼ばれる唾液を分泌する器官がたくさんあるんです。 歯科衛生士:二島 さらに、歯みがきを行うときもゆっくりと時間をかけると、サラサラな唾液がたくさん分泌されるようになります。 歯科医師:土持 また、味蕾細胞がある舌に、厚い舌苔が付いていたりする場合も、味覚障害になることがあります。厚い舌苔を取り除くには、保湿剤などで舌苔をしっかりとふやかして、舌クリーナーなどでやさしく掃除しましょう。 歯科衛生士:二島 普段の舌掃除では歯ブラシで軽くブラッシングしても大丈夫ですが、舌苔が厚く付いている場合は、保湿剤と舌クリーナーを使うといいですよ。舌苔を取ろうとするあまり、味蕾細胞を傷つけてしまわないように、優しく掃除しましょう。 歯科医師:土持 保湿剤として用いられることも多いマヌカハニーには、優れた殺菌作用もありますから、口内炎にも改善効果がありますよ。さらに、亜鉛不足による味覚障害は、食生活を見直すことで改善できますよ。 歯科衛生士:二島 カキやキノコ、チーズ、レバーなどに亜鉛が豊富に含まれていますよ。 歯科医師:土持 口腔ケアや食生活の見直しても味覚障害が改善しないときは、歯科医師などに相談してくださいね。 前の動画 口腔ケアに拒否がある人でも、歯みがきでは必ず全部の歯をみがく必要がある? 次の動画 口輪筋マッサージで口呼吸を改善する