今回は「歯によい食べ物って?」というテーマでお話しします。
一口に歯によいといっても、いろいろな種類があります。まずは「歯をきれいにする食べ物」です。これは清掃性食品と言われています。
梅干しや酢の物などのように、唾液の分泌を促すことで口のなかが酸性になることを抑えて、むし歯になりにくい環境にするものを間接清掃食品と言います。ゴボウのような繊維の多い野菜などは、噛むことで歯の表面が清掃されて、さらに唾液の分泌も促されるため、直接清掃性食品と言われます。
ほかには、「歯を強くする食べ物」というものもあります。カルシウムが豊富な牛乳や魚介類、海藻類はよく知られていますね。ほかにも、カルシウムの吸収を助けるビタミンDが豊富なしいたけ、歯のエナメル質を強化するビタミンAが豊富なにんじん、パセリ、さらに歯の象牙質の形成に役立つビタミンCが豊富なキャベツや果物などです。
飲み物としては、牛乳のほかに、ポリフェノールの抗菌作用でむし歯予防効果のある日本茶やウーロン茶。フッ素が含まれている紅茶などがあります。こうした飲み物は一方で着色しやすいという性質もありますから、気をつけてくださいね。
どんなに歯によい食べ物でも、歯みがきをせずにいると、むし歯になってしまいます。食後の歯みがきを忘れてはいけませんよ。