お口の乾燥と口腔ケア
- ナビゲーター:小笠
- 今回は、「お口の乾燥と口腔ケア」というテーマでお話しします。
- アシスタント:田中
- お願いします。
- ナビゲーター:小笠
- 唾液には、食べ物を飲み込みやすくしたり、消化を促したりする、重要な働きがあります。
- アシスタント:田中
- はい。だから、お口の乾燥には気をつけなくてはいけないんですね。
- ナビゲーター:小笠
- そうです。ところが、口の乾燥がどの程度なのかというのを、本人以外のご家族や介護職の方が判断するのは難しいものです。
- アシスタント:田中
- 見てわかるようなら、いいんですけどね。
- ナビゲーター:小笠
- そこで、本人以外の方が、見た目で口の乾燥状態を判断する目安を、説明しましょう。正常な状態は、舌が潤っていて、唾液のネバつきなどもない状態です。ところが、軽度の乾燥になると、唾液がやや少なくなって、糸をひくようになります。中程度の乾燥では、唾液がさらに少なくなり、舌の上に細かい泡が見られるようになります。
- アシスタント:田中
- 舌に泡が見えたら、だいぶ乾燥しているということですね。
- ナビゲーター:小笠
- そうです。さらに、唾液が見られなくなって、舌が乾燥してひび割れているようなら、重度の乾燥です。
- アシスタント:田中
- よくわかりました。
- ナビゲーター:小笠
- また、ご本人に確認できるようなら、次の項目を質問してみてください。3つ以上あるようなら、重度の乾燥の可能性がありますから、歯科医師に相談してください。
- アシスタント:田中
- はい。口腔ケアのときに、気をつける点はありますか?
- ナビゲーター:小笠
- 口の乾燥が気になる場合は、汚れを取り除くケアだけでなく、保湿剤を使った粘膜のケアなどを行います。舌や粘膜のマッサージも、効果がありますよ。
- アシスタント:田中
- よくわかりました。ありがとうございました。