介助歯みがきの体勢は?
- ナビゲーター:土持
- 今回は「介助歯みがきの体勢は?」というテーマでお話します。
- アシスタント:田中
- お願いします。
- ナビゲーター:土持
- 歯みがきの介助をするときは、いくつかの体勢があります。代表的なものとして、正面からの介助と、背後からの介助があります。それぞれの違いと、ケアのときのコツを説明しましょう。
- アシスタント:田中
- なんで体勢は1つじゃなく、いくつもあるんですか? どちらかが正解でどちらかが間違いなんですか?
- ナビゲーター:土持
- どちらも間違いではありませんよ。強いて言えば、ご利用者さんに合った体勢が正解ですね。
- アシスタント:田中
- ご利用者さん次第で、体勢が変わるんですね?
- ナビゲーター:土持
- そうですね。イスに直立に座れる人なら、正面からの介助の方がやりやすいでしょう。背もたれによりかかるなど、体勢が後ろに傾きがちな人は、背後からの介助がやりやすいですね。ご利用者さんのリラックスできる体勢がどちらか、で介助の体勢が決まるんです。
- アシスタント:田中
- なるほど! それぞれの体勢では、どんなことに気をつけるんですか?
- ナビゲーター:土持
- 正面からの介助の場合は、こまめの体勢を調整することです。上の歯をみがくときはしゃがんで、下から見上げるように、下の歯をみがくときは、ちょっと腰を上げて上からのぞき込むようにしてブラッシングをしましょう。施設などで、たくさんのご利用者さんのケアをする方は、このときに腰を痛めないように気をつけてくださいね(笑)。
- アシスタント:田中
- 背後からの介助の場合は、どうですか?
- ナビゲーター:土持
- 背後からの介助の場合は、どうしてもあごが上を向きがちです。あごが上を向いてしまうと、誤嚥の危険が高まりますから、あごの位置に注意して介助しましょう。歯ブラシを持っていない方の腕で、ご利用者さんの頭全体を支えて、あごが上を向かないように、姿勢をキープするのがポイントです。
- アシスタント:田中
- よくわかりました。ありがとうございます。