誤嚥しにくい「食べやすい食品」
- ナビゲーター:小笠
- 今回は『誤嚥しにくい「食べやすい食品」』というテーマでお話しします。
- アシスタント:田中
- お願いします。
- ナビゲーター:小笠
- 高齢者は、摂食・嚥下に特別な障害がない人でも、噛む力や飲み込む力が弱くなっているものです。そんな高齢者にも食べやすい食品の特徴を、4つにわけて説明します。
- アシスタント:田中
- はい。
- ナビゲーター:小笠
- 特徴その1は、つぶれやすい食品です。舌と上あごではさめば、つぶれるくらいの柔らかいものなら、噛む力が弱くなった人でも食べられます。
- アシスタント:田中
- 歯でかみ切る必要のない物ですね。
- ナビゲーター:小笠
- はい。特徴その2は、のどごしがよく、ゆっくりと流れていく食品です。飲み込む力の弱い人でも、スムーズに飲み込めて、なおかつゆっくりと流れていくものですね。飲み込みやすくても、水のように一気にのどに流れていくものは、むせや誤嚥の原因になりますから、注意しましょう。
- アシスタント:田中
- のどごしがいいだけでなく、ゆっくりと流れていくことがポイントですね。
- ナビゲーター:小笠
- そうです。特徴その3は、水分と固形物が分離しにくい食品です。たとえば、味噌汁のように水分と固形物が分離してしまうものは、誤嚥しないようにしてかみ砕かなくてはならないので、高齢者には難しい食品なんです。
- アシスタント:田中
- こんなときは、とろみをつけるとよさそうですね。
- ナビゲーター:小笠
- そうなんです。そして、特徴その4は、小さな粒のない食品です。噛みにくい食べ物をみじん切りにするというのは、高齢者用の食事でよくありますが、逆に粒が小さ過ぎると、口のなかですりつぶすのが難しく、なかなか飲み込めないんです。高齢者にとっては、粒が残っていない食品が食べやすいんです。
- アシスタント:田中
- わかりました。ありがとうございました。