保湿剤の便利な使い方
- アシスタント:田中
- 先生、寝たきりだけど、歯がしっかり残っている方には、歯ブラシでしっかりと歯を磨いてあげたいと思うんですが、誤嚥の心配が少ない、いい方法ってないですか?
- ナビゲーター:小笠
- そうですね。吸引歯ブラシなどを使えるといいんですが、吸引器がない場合もあるでしょうからね。。。じゃあ、ちょっと工夫して、保湿剤を活用してみましょうか。
- アシスタント:田中
- え、どんな方法ですか?
- ナビゲーター:小笠
- じゃあ、今回は「保湿剤の便利な使い方」というテーマでお話ししましょう。
寝たきりで、さらに嚥下障害などがある方は、誤嚥を避けるために、スポンジブラシなどを使って口の清掃を行います。
でも、歯がしっかり残っている方には、歯ブラシで歯みがきをしてあげたいですね。そんなときは、保湿剤を上手に使うと、安全に歯みがきができます。
- アシスタント:田中
- 保湿剤は、ケアが終わってから使うんじゃないんですか?
- ナビゲーター:小笠
- 今回は、歯みがきの前にも使います。なるべく粘度の高い保湿剤を用意し、口のなかに塗ります。そして、歯磨き粉ではなく、保湿剤を歯ブラシに少しつけて歯みがきをするんです。
こうすると、保湿剤のおかげで汚れが流れて行きませんから、誤嚥の心配がなくなるんです。
- アシスタント:田中
- 粘度の高い保湿剤が、汚れがのどに流れていかないように、口のなかにとどめておいてくれるんですね?
- ナビゲーター:小笠
- そうです。そして、歯みがきがすんだら、口の清掃をするウエットタイプのシートで、保湿剤ごと汚れを拭き取りましょう。
- アシスタント:田中
- 汚れを拭き取ったら、最後に改めて保湿剤を口のなかに塗るんですね?
- ナビゲーター:小笠
- その通り。保湿剤の本来の役割である、口のなかの乾燥を防ぐために、最後に保湿剤を塗ります。
- アシスタント:田中
- よくわかりました。ありがとうございました。