ブクブクうがいの方法
- アシスタント:田中
- 先生、私は子どものときに、うがいをするときは、上を向いてしっかりガラガラしましょうって教わったんですけど、口腔ケアではそんなうがいをしませんよね?
- ナビゲーター:小笠
- そうですね。どちらも同じうがいですが、その2つは目的がぜんぜん違うんですよ。
- アシスタント:田中
- えー、そうだったんですか? その違いを教えてください。
- ナビゲーター:小笠
- 今回は、「ブクブクうがいの方法」というテーマでお話しします。
- アシスタント:田中
- お願いします。
- ナビゲーター:小笠
- うがいは、大きくわけると、ガラガラうがいとブクブクうがいがあります。上を向いて行うガラガラうがいは、のどの奥を洗ううがいで、口をとじてほほをふくらませて行うブクブクうがいは、口のなかを洗ううがいです。
- アシスタント:田中
- 口腔ケアでは、ブクブクうがいをするんですね?
- ナビゲーター:小笠
- そうです。ブクブクうがいだけでは歯石や歯垢は取れませんが、食べ物のカスや粘液などを洗い流すことができます。口のなかがさっぱりするだけでなく、保湿効果もありますよ。
- アシスタント:田中
- ガラガラうがいよりも簡単そうで、誤嚥の心配もなさそうですね。
- ナビゲーター:小笠
- そうですね。でも、高齢者のなかにはブクブクうがいを上手にできない人もいますから、事前に次の条件をクリアしているか、確認してください。意識がはっきりしている。くちびるを閉じることができる。鼻で呼吸ができる。水を吐き出すことができる。舌やほほを動かすことができる。頭をのけぞらせることができる。
こうしたことが難しい人は、うがいではなく、口腔ケアウェッティーなどで口のなかを清掃・保湿しましょう。
- アシスタント:田中
- うがいのときの注意点はありますか?
- ナビゲーター:小笠
- 上体がうしろに倒れていると誤嚥しやすいので、少し前かがみになってうがいします。
さらに、口に含む水の量が多過ぎても、少な過ぎても上手にうがいできません。うまくできないときは、水の量を調節してみましょう。
- アシスタント:田中
- わかりました。ありがとうございました。