口腔ケアチャンネルです。今回は「パーキンソン病の人の嚥下障害の特徴」というテーマでお話しましょう。
パーキンソン病の人の場合、初期の段階では嚥下に障害が生じることは少なく、誤嚥をきたすようになるのは、寝たきりにまで症状が進行したときとされています。
当初はパーキンソン病の症状によって、咀嚼や嚥下に関連する動作が、動きにくさや動きの固さとして現れ、食事に時間がかかるようになります。
そして、徐々に嚥下がスムーズにできなくなってしまいます。これは嚥下反射のタイミングが遅れるためです。
特に水分を取るときは、嚥下反射の遅れによって誤嚥をすることが多く見られます。また、嚥下障害の自覚に乏しいため、むせない誤嚥が多くなります。
パーキンソン病の場合は、投薬時間の変更によって食事の際の誤嚥のリスクを軽減できることがあります。嚥下障害が進行している場合は、主治医に相談してみるといいですよ。