寝たきりの人の口腔ケアでも、体調がよいときは可能な範囲で上体を起こして行うのが理想です。 このときに、顎が上体と同じく上向きのままでは、誤嚥をしてしまいます。 指3本を使って誤嚥を防ぐ方法をご紹介します。 歯科衛生士:二島 口腔ケアチャンネル、ワンポイントレッスンです。 今回は「ギャッチアップでの口腔ケアは指3本がポイント!」というテーマでお話しします。 寝たきりの人の口腔ケアでも、体調がよいときは可能な範囲で上体を起こして行うのが理想です。 介護用のベッドで、上体を起こすことをギャッチアップといいます。口腔ケアで必要な角度は30度程度です。それ以上の角度をつけて起こすのは、ご利用者さんの負担を増やすだけですから必要はありませんよ。 このときに大切なのが、顎の角度です。上体と同じくやや上向きのままでは、誤嚥をしてしまいますからね。 顎の角度の目安は、指3本です。首と下顎の間に指が縦に3本入る程度がちょうどよい角度です。 これ以上に下顎を引かせてしまうと、ご利用者さんに負担がかかるうえに、ケアのときに口を開けるのも難しくなりますよ。 前の動画 介助みがきでは歯ブラシを長く持つのがいい? 次の動画 ドライマウスを引き起こす8つの原因