口腔ケアチャンネルです。今回は「認知症の人の食事介助のコツ」というテーマでお話しします。
認知症の人の食事介助では、食事の仕方を思い出してもらいながら食事をする、というのがポイントです。一緒に食事をする、または、食事の動作を導いてあげる、というのが大切なんです。
一緒に食事をするときは、直角に座るのではなく、このようにならんで座るようにします。横に並ぶ方が、ご利用者さんにとっては、食事の動作をまねしやすいからです。可能なら、右側に並んであげるのがいいと思います。
並んで食事をしても、動作を思い動作を出せない場合は、食べ物を口まで運んであげましょう。このときは、ご利用者さんの手を取って、動作を導いてあげます。
自分の手が口元に動いて、口のなかに食べ物や飲み物が入ってくるので、咀嚼や嚥下の運動がスムーズに行われるようになるんです。
こうすることで、誤嚥の可能性を低くすることができるんですよ。
また、こうして動作を導いてあげることで、食事を動きを思い出して、自分で食事ができるようになることもあるでしょう。