スポンジブラシの正しい使い方を実感する方法
- アシスタント:田中
- 先生、スポンジブラシって、粘膜清掃にはとても便利ですけど、なかには「スポンジブラシは気持ち悪い」ってご利用者さんに言われてしまう、という声を聞くこともあります。
- ナビゲーター:土持
- それは、もしかしたら正しい使い方ができていないのかもしれませんね。じゃあ、今回は「スポンジブラシの正しい使い方を実感する方法」というテーマでお話ししましょう。田中さん、早速ですが、そのスポンジブラシをそのまま口に入れてみてください。どんな感じですか?
- アシスタント:田中
- ・・・・・・ざらざらして気持ちが悪いです。
- ナビゲーター:土持
- そうですね。唾液の分泌に問題のない田中さんでもそう感じるんですから、ドライマウスの人が多いご利用者さんにとっては、とても不快に思うはずです。じゃあ、今度はスポンジブラシをぬらして、しっかりと絞らずに口に入れてみてください。その水はキレイですから、大丈夫ですよ。
- アシスタント:田中
- ・・・・・・んんんーーー?
- ナビゲーター:土持
- 口のなかの水をどうすればいいか、混乱しますよね? その水はキレイですけど、気になるならガーグルベースンをどうぞ。
- アシスタント:田中
- ケア中に行うと、汚れた水が口になかに広がるんだ、と思ったら気持ち悪くなっちゃいました。
- ナビゲーター:土持
- そうですね。その汚れた水を万が一誤嚥してしまうと、誤嚥性肺炎を引き起こす可能性もあります。では、最後にスポンジブラシをぬらして、しっかりと絞って口に入れてみてください。
- アシスタント:田中
- 全然気持ち悪くありません!
- ナビゲーター:土持
- そうですね。スポンジブラシは正しく使えば気持ち悪いものではないんですよ。
- アシスタント:田中
- よくわかりました。ありがとうございました。