入れ歯でも歯科検診は必要?
- ナビゲーター:小笠
- 今回は、「まずは歯科検診から」というテーマでお話しします。
- アシスタント:田中
- お願いします。
- ナビゲーター:小笠
- 自分の口の中であっても、実際にどんな状態になっているかは、案外わからないものです。だから、ご家族や介護職の方が、高齢者の口の中の状態を把握するのは、なおさら難しいんです。汚れているだけに見えても、実は治療が必要だったり、一見きれいだけど、実は見えにくい部分がとても汚れていたり、ということがよくあるんです。
- アシスタント:田中
- そうなんですね。
- ナビゲーター:小笠
- 口の中の状態を正しく知るためにも、専門家による歯科検診を受けましょう。そうすることで、適切な口腔ケアと治療を受けられるようになります。特に、次に挙げるようなケースが見られるときは、早めに歯科検診を受けましょう。
- アシスタント:田中
- はい。
- ナビゲーター:小笠
- まずは、むし歯がある、口臭が強い、歯肉からの出血・歯がぐらつく、抜けるというケースです。これらは、むし歯や歯周病が原因ですから、歯科検診をして、適切な治療を行う必要があります。
- アシスタント:田中
- この程度なら、ご家族でも歯磨きのときなどに確認できますね。
- ナビゲーター:小笠
- 次は、入れ歯が当たっていたい、口内炎ができている、食が細くなったというケースです。入れ歯が合わなくなってきている可能性が高いので、検診をしてから、入れ歯の調整をしてもらいましょう。
- アシスタント:田中
- 食事のときなどに、様子をうかがっていれば、判断できそうです。
- ナビゲーター:小笠
- はい。そして、口の中が乾燥している、飲食をするときにむせやすい、表情がとぼしくなったというケースです。ドライマウスや嚥下障害など、さまざまな口の中のトラブルが考えられますので、検診で原因を探ってもらい、適切なケアを受けましょう。
- アシスタント:田中
- 歯科検診は、自宅や施設でも受けられるんですよね?
- ナビゲーター:小笠
- もちろんです。訪問診療のはじめの一歩として、まずは歯科検診を依頼してみてください。
- アシスタント:田中
- よくわかりました。ありがとうございました。