のどにマヒのある人の食事介助の方法
- アシスタント:田中
- 先生、一口に片マヒの人と言っても、マヒのある部分はさまざまですよね?
- ナビゲーター:土持
- 左右どちらかの側にマヒがみられる人を片マヒと言いますが、マヒの程度や部位ごとの症状の現れ方はさまざまですね。
- アシスタント:田中
- のどにマヒが現れる人もいますよね? そんな人の食事介助はどうなるんですか?
- ナビゲーター:土持
- そうですね。いくつかの注意が必要ですね。じゃあ、今回は「のどにマヒのある人の食事介助の方法」というテーマでお話ししましょう。
- ナビゲーター:土持
- のどにマヒのある人の食事介助では、食べ物がのどのマヒのない側を通過するようにします。そのためには、マヒのある側にクッションを当てるなどして、高くして、マヒのない側が低くなるように姿勢を確保しましょう。
- アシスタント:田中
- はい。
- ナビゲーター:土持
- 食事介助のときは、高くなったマヒの側に位置して行います。ご利用者さんには、この姿勢で顔だけをマヒのある側に向けて食事を取ってもらいます。こうすれば、食べた物がマヒのない側ののどを通って行くんです。
- アシスタント:田中
- マヒのある側から食事介助するのがポイントですね。
- ナビゲーター:土持
- そうですね。ただし、片マヒの人は、マヒのある側からの呼びかけに気づきにくいことがありますから、しっかりと声かけをして介助してくださいね。
- アシスタント:田中
- はい。先生、のどのどちらにマヒがあるかは、手足のマヒのある側を見て判断すればいいんですね?
- ナビゲーター:土持
- いいえ。手足のマヒとのどのマヒは必ずしもイコールではないんです。のどのマヒを確認するときは、ご利用者さんに口を開けてもらい、口蓋弓の形を確認しましょう。口蓋弓が下がっている方がマヒのある側ですよ。
- アシスタント:田中
- よくわかりました。ありがとうございました。