介助者と一緒に行う、嚥下機能アップ肩甲骨トレーニング
- アシスタント:田中
- 先生、それは何ですか?
- ナビゲーター:土持
- これは、トレーニングに使うゴムバンドです。100円ショップで見つけたんですけどね(笑)
- アシスタント:田中
- あーー、先生はアメフトをやってたんですよね。現役復帰するんですか?。
- ナビゲーター:土持
- まさかー! これは、嚥下機能アップのためのトレーニングで使うんですよ。今回は「介助者と一緒に行う、嚥下機能アップ肩甲骨トレーニング」というテーマでお話しましょう。嚥下機能に大きく関連するのが、しっかりした呼吸です。加齢によって呼吸が浅くなる人が多いのですが、しっかりと呼吸できるようになれば、嚥下機能も向上していきます。しっかりとした呼吸に大切なのが、肩甲骨の動きです。加齢によって肩甲骨の動きが狭くなると、呼吸も浅くなってしまうんです。
- アシスタント:田中
- 肩甲骨の動きを改善するために、そのゴムバンドを使うんですね?
- ナビゲーター:土持
- そうです。このゴムバンドで、介助者とご利用者さんが一緒に肩甲骨のトレーニングができるんです。やってみましょう。2人で向き合って、ゴムバンドをこのように持ちます。そして、ご利用者さんにゴムバンドを手前に引いてもらいます。このときに、介助者は少し負荷をかけるように、自分も手前にゴムバンドを引きます。こうすることで、ご利用者さんは腕の力だけでなく、肩甲骨の筋肉をしっかり動かしてゴムバンドを引き寄せるようになるんです。
- アシスタント:田中
- あ、本当です。最初は腕だけで引いてましたが、引っ張り返されると、自然に肩甲骨まで動かしてゴムバンドを引っ張っていました。
- ナビゲーター:土持
- そうですね。今度は、ご利用者さんには力をゆるめてもらい、介助者だけがゴムバンドを引っ張ります。ご利用者さんの腕がしっかり伸びたあとに、さらにもう一段階、ゴムバンドを引っ張りましょう。必要なら、後ろに下がってもいいですよ。こうすることで、ご利用者さんの肩甲骨の筋肉がしっかりと伸ばされるんです。
- アシスタント:田中
- 本当ですね。自分で腕を伸ばすだけでは伸びない部分が、しっかりと伸ばされている感じになります。
- ナビゲーター:土持
- ゴムバンドは、手前に引くだけでなく、ななめ上やななめ下など、いろいろな角度に動かしてみると、効果がさらにアップしますよ。
- アシスタント:田中
- よくわかりました。ありがとうございました。