ゴックンと飲み込む力を鍛える開口訓練
- ナビゲーター:土持
- 今回は「ゴックンと飲み込む力を鍛える開口訓練」というテーマでお話します。
- アシスタント:田中
- よろしくお願いします。
- ナビゲーター:土持
- ゴックンと飲み込むときに、重要な働きをする筋肉の1つが、舌骨と下顎の骨をつなぐ舌骨上筋という筋肉です。この筋肉がしっかりと働くことで、食道の入り口が大きく開いて、ゴックンと嚥下することができるんです。
- アシスタント:田中
- ここの筋肉を鍛える方法があるんですね? 難しいんですか?
- ナビゲーター:土持
- いいえ、とっても簡単です。思いっきり口を開けるだけです。これを開口訓練というんです。じゃあ、やってみましょう。
- アシスタント:田中
- はい。
- ナビゲーター:土持
- まずは、思いっきり口を大きく開いてください。このときに、ここの筋肉(指さし)がぎゅっと収縮していることがわかると思います。この筋肉が収縮していることを意識しながら、10秒間口を開き続けます。さあ、始めましょう。1、2、3、4、5、6、7、8、9、10。そして10秒休憩します。これを5回繰り返します。この訓練を1日に2度行いましょう。1ヵ月ほど行うと、嚥下がスムーズになってくると思いますよ。
- アシスタント:田中
- はい。
- ナビゲーター:土持
- ただし、顎関節症など、顎の関節に不安のある人は、症状を悪化させる危険がありますから、控えてくださいね。
- アシスタント:田中
- よくわかりました。ありがとうございました。