保湿剤の選び方のコツ
- ナビゲーター:小笠
- 今回は「保湿剤の選び方のコツ」というテーマでお話します。
- アシスタント:田中
- よろしくお願いします。
- ナビゲーター:小笠
- 口腔ケアで重要な役割を果たすのが、保湿剤です。保湿剤は、さまざまな種類があるので、どれを選んだらいいのか、迷う人も多いでしょう。ケアを受ける人の状態や好みによって、ピッタリな保湿剤は異なります。だから、どの保湿剤がいい、とは一概に言えませんが、今回は保湿剤を選ぶときのコツを説明しましょう。
- アシスタント:田中
- はい。
- ナビゲーター:小笠
- 保湿剤を選ぶときに注目するポイントは2つあります。1つが味。もう1つが粘度です。
- アシスタント:田中
- 粘度って、どのくらいで溶けるかってことですよね?
- ナビゲーター:小笠
- そうですね。まずは味について説明しましょう。保湿剤は口のなかを潤すものですが、保湿剤を塗られるご利用者さんにとっては、そういった機能よりも、どんな味がするか、というのが重要なんです。いくら口が潤っても、それがご利用者さんにとって「マズイ」と感じる味だと、保湿剤を塗られるのが嫌になってしまいますからね。
- アシスタント:田中
- はい。保湿剤の味が好きで、口腔ケアを楽しみにしてくれるようになるかもしれませんしね。
- ナビゲーター:小笠
- そうですね。もう1つの粘度は、田中さんがいったとおり、どのくらいで溶けるかというのが重要です。保湿剤を使うときは、グローブをした手の、この部分に保湿剤を出して、そこから少しずつご利用者さんの口に塗っていきます。だから粘度を見るときも、同じような状態にして溶け具合を確認しましょう。グローブ越しに伝わる手の体温で、保湿剤は予想よりも早く溶けることがあるからです。
- アシスタント:田中
- はい。保湿剤は味と粘度の2つに注目して、ご利用者さんに合ったものを選ぶといいんですね?
- ナビゲーター:小笠
- そうですね。
- アシスタント:田中
- よくわかりました。ありがとうございました。