ケア中に出血した場合の対処法
- ナビゲーター:小笠
- 今回は「ケア中に出血した場合の対応法」というテーマでお話します。
- アシスタント:田中
- お願いします。
- ナビゲーター:小笠
- 歯肉に炎症などがある場合は、口腔ケアの最中に歯肉から出血することがあります。特に口腔ケアがおろそかになりがちで、口の中の状態が悪いご利用者さんなどの場合は、大量に出血するときもあります。
- アシスタント:田中
- 出血があると、慌ててしまいますよね。
- ナビゲーター:小笠
- こんなときは慌てずに、ガーゼかティッシュで出血部分を圧迫する、圧迫止血法を行います。出血している箇所を指ではさむようにおさえると効果的です。5分ほど押さえたあとに、出血が続いているかどうか、様子を見ましょう。血がしみ出てきたときでも、ガーゼやティッシュを交換せずに、そのうえに新しいものを乗せて圧迫を続けます。
- アシスタント:田中
- 出血の量が多かったりすると、口のなかが血と唾液でいっぱいになることがありますよね。
- ナビゲーター:小笠
- 血の混ざった唾液を飲み込んでしまうと、気分が悪くなってしまうことがあるので、そんなときは、はき出してもらいます。なかなか出血が止まらないようなら、全身疾患との関係も考えられますので、専門医に相談しましょう。
- アシスタント:田中
- 出血があったあとは、何日か口腔ケアをお休みするのがいいんでしょうか?
- ナビゲーター:小笠
- いいえ。そうするとさらに口の中の環境が悪化して、より出血しやすくなってしまいます。出血したあとは、毛先の柔らかい歯ブラシを使って、歯肉にはなるべく触れないように優しくケアを行ってください。出血を繰り返さないようなら、歯肉を優しくマッサージするように口腔ケアを行うと、歯肉の状態がよくなりますよ。
- アシスタント:田中
- しっかりと口腔ケアを行えば、出血することも少なくなるんですね。ありがとうございました。