むし歯は、むし歯菌によって口のなかが酸性になり、その酸によって歯が溶けてしまった状態を言います。

ですが、口のなかが酸性になったからと言って、すぐに歯が溶け出すわけではありません。

では、いつから歯が溶け出すのでしょうか?

土持つちもち賢一けんいち
歯科医師
口腔ケアチャンネルです。今回は「歯が溶け出すポイントは?」というテーマでお話しましょう。

むし歯は、むし歯菌によって口のなかが酸性になり、その酸によって歯が溶けてしまった状態を言います。

ですが、口のなかが酸性になったからと言って、すぐに歯が溶け出すわけではありません。

酸性はpH(ペーハー)という単位で表されます。pH=7.0が中性で、これよりも低くなると酸性に、高くなるとアルカリ性になるのです。

歯のエナメル質の部分が溶け出すのは、pH5.5とされています。一方で歯の象牙質はpH6.2程度で溶け出すとされているんです。

高齢になると、歯ぐきがやせるなどして、歯の象牙質部分が露出しがちになります。

象牙質が酸によって溶けてしまわないように、食後の口腔ケアをしっかりと行なってくださいね。

それでは、また。