むし歯予防の日
- ナビゲーター:小笠
- 今日は、6月4日ということで、「むし歯予防の日」についてお話しします。
- アシスタント:田中
- 6と4でむし、という語呂合わせで、今日がむし歯予防デーになったんですね!
- ナビゲーター:小笠
- 日本人の平均寿命は、男性が79歳、女性が86歳と世界一の長寿大国です。でも、歯の寿命はそこまで長くはなく、50から60歳代で歯を失う人が多くなっています。
- アシスタント:田中
- 元気にしている方でも、歯は総入れ歯、ということがありますよね。
- ナビゲーター:小笠
- そうですね。でも、口腔ケアを実践することで、歯の寿命を延ばすことができるんです。
- アシスタント:田中
- やっぱり、口腔ケアが大事なんですね!
- ナビゲーター:小笠
- まずは歯の構造を説明しましょう。健康な歯の表面は、かたいエナメル質でおおわれています。このエナメル質が、むし歯の原因となる酸の侵食を防いでくれているのです。でも、高齢になると、エナメル質がすり減ったり、歯肉がやせてエナメル質におおわれていない歯の根元部分が露出したりして、むし歯になりやすくなるんです。さらに、唾液の分泌も少なくなって、口の中の細菌も増えてきますから、高齢者の口の中はむし歯になりやすい状態と言えます。
- アシスタント:田中
- むし歯は、どのように進行していくんですか?
- ナビゲーター:小笠
- 先ほど説明したように、最初は歯の表面のエナメル質が溶かされていきます。エナメル質が溶けて象牙質にまで達すると、冷たいものや甘いものがしみるようになります。象牙質も溶けて歯髄にまで達すると、そこに細菌が入って、痛みを感じることがあります。エナメル質と象牙質の歯冠部が、溶けてしまったり折れてしまったりして、歯の根っこだけが残ってしまいます。こうなると、周りの歯にも影響が出たり、噛み合わせに問題が起こったりします。
- アシスタント:田中
- むし歯を放っておくと、痛いのはもちろん、ほかの歯や咬み合わせにまで問題が出てしまうんですね~。
- ナビゲーター:小笠
- そうですね。むし歯になったら、早めの治療が大切です。このような人は、特にむし歯になる確率が高いので、要注意です。定期検診でむし歯がないかチェックしてもらいましょう。口腔ケアのやり方も、見直す必要があると思いますよ。
- アシスタント:田中
- 今日をきっかけに、新たな気持で口腔ケアに取り組んでいただきたいですね!
- ナビゲーター:小笠
- そうですね。
- アシスタント:田中
- よくわかりました。ありがとうございました。