交互嚥下で誤嚥予防&水分補給
- アシスタント:田中
- 先生、夏場はもちろんだけど、冬場も水分補給って大切なんですよね?
- ナビゲーター:小笠
- そうですね。冬場も乾燥した空気で体内の水分がジワジワ奪われていきますからね。特に高齢者は体内に水分を蓄えておく力が弱っていますから、しっかりと水分補給する必要がありますね。
- アシスタント:田中
- 食事のときに、上手に水分補給できるといいですよね。
- ナビゲーター:小笠
- いい方法がありますよ。じゃあ、今回は「交互嚥下で誤嚥予防&水分補給」というテーマでお話ししましょう。
食事中の誤嚥予防と水分補給を一緒の行えるのが、今回紹介する交互嚥下です。食べ物と飲み物を交互に口に入れる嚥下方法です。
- アシスタント:田中
- 食べ物を一口食べたら、飲み物を一口飲むんですね?
- ナビゲーター:小笠
- そうです。食べ物を飲み込んだあとに、口のなかやのどに残ったものを、水分で洗い流してさっぱりしてから、次の食べ物を口に入れるんです。こうすれば、のどに残った残留物が気管に入って誤嚥することを予防できます。
- アシスタント:田中
- そして、同時に水分補給もできるんですね。
- ナビゲーター:小笠
- そうですね。さらに、加齢で不足しがちな唾液の役目を補うことにもなりますよ。
- アシスタント:田中
- 飲み物はどのようなものがいいんですか?
- ナビゲーター:小笠
- 嚥下に心配のない人は、水やお茶でいいですよ。誤嚥が心配な人は、お茶などを市販のとろみ材でゼリー状にして取ってもらうのがいいですね。または、市販の水分補給用ゼリーなども、手軽でいいと思いますよ。
- アシスタント:田中
- よくわかりました。ありがとうございました。