ご高齢の方にとって、食事は毎日の大きな楽しみだと思います。年末年始には、大好物のお餅を食べるのが楽しみ、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

でも、加齢とともに嚥下する力が衰えてくると、お餅などの食べ物をのどに詰まらせたりしないように、注意しなくてはいけません。

今回は、のどに物が詰まったときのために、緊急対応法をご紹介します。

土持つちもち賢一けんいち
歯科医師
口腔ケアチャンネルです。今回は「もしものための緊急対応法」というテーマでお話しましょう。

ご高齢の方にとって、食事は毎日の大きな楽しみだと思います。
年末年始には、大好物のお餅を食べるのが楽しみ、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

でも、加齢とともに嚥下する力が衰えてくると、お餅などの食べ物をのどに詰まらせたりしないように、注意しなくてはいけません。

万が一、のどに物が詰まったときのために、緊急対応法を知っておきましょう。

救護者はご利用者さんの背後から手を回して、へそのやや上、みぞおちの下辺りに、握った拳の親指側を当てます。

その握り拳を、もう一方の手で上から包むようにして握り、素早く手前上方へ突き上げます。これを数回くり返します。

このハイムリック法でも、のどの詰まりが解消しないときは、背部叩打法を行います。

ご利用者さんの頭を下げ、胸に手を当てます。

そして、両方の肩甲骨の間を頭の方向に向けて叩きます。これを数回くり返します。

のどに物が詰まったときは緊急対応と同時に緊急搬送を依頼することも忘れないでくださいね。

それでは、また。