舌のマッサージとストレッチ
- アシスタント:田中
- 先生、口のなかに食べ残しが多くなってくると、摂食・嚥下障害の注意信号って聞いたことがあります。
- ナビゲーター:小笠
- 確かに、舌やほほ、唇などの筋力が衰えたり、動く範囲が狭くなったりすると食べ残しが多くなるんですよね。それを放置しておくと、摂食・嚥下障害につながる可能性がありますね。
- アシスタント:田中
- なにか、いい方法はありませんか?
- ナビゲーター:小笠
- そうですね。まずは舌の機能訓練をしてみるのが、いいかもしれませんね。じゃあ、今回は「舌のマッサージとストレッチ」というテーマでお話ししましょう。
食事のときに、重要な働きをする舌が、ダラーンとしていたり、緊張して強ばっていたりすると、スムーズに動かなくなって、摂食・嚥下に問題が生じることがあります。そんなときは、舌のマッサージやストレッチが効果的です。
- アシスタント:田中
- どのようにするんですか?
- ナビゲーター:小笠
- 舌がダラーンと緩んでいる場合は、舌の表面を刺激してあげましょう。歯ブラシなどで軽くトントンと、振動を与えるといいですよ。
- アシスタント:田中
- はい。
- ナビゲーター:小笠
- 逆に、舌が緊張して強ばっている場合は、舌を引っ張るストレッチが効果的です。舌がすべらないようにガーゼなどで包んで、指でやさしくつまんで、ゆっくりと口の外に引き出しましょう。左右にも軽く動かして、ストレッチをします。
- アシスタント:田中
- 舌が緩んでいるのか、強ばっているのか、わからないときは両方やってもいいんですか?
- ナビゲーター:小笠
- いいですよ。マッサージとストレッチの2つを、1セットでやってもOKです。
- アシスタント:田中
- わかりました。ありがとうございました。