利用者さんの中には、口腔ケアの意味を理解していない方もいます。 口を閉じたり、歯ブラシを噛んだり、指を噛んだり・・・ 口のケアをしたいけど、なかなか進まない! そんなときに便利な口腔ケアグッズがあります。 アシスタント:田中 先生、口腔ケアでは誤嚥をしないようにとか、正しい清掃の仕方とか、いろいろと難しい点がありますが、介護の現場の方は、まず口を開けてもらうこと、そして口を開け続けてもらうことが難しいって話を聞きます。 ナビゲーター:小笠 そうですよね。健康な方でも歯科治療中には結構苦労することがありますから、高齢者の口腔ケアではなおさらですよね。 では今回は、「歯口腔ケア用品紹介シリーズ、ファインの口腔ケア介護用品」というテーマでお話ししましょう。 口腔ケアを始めるときの、最初の関門は口を開けてもらうことです。そのときに便利なのが、ホタルと呼ばれる照明開口器です。ホタルは耐熱性になっているので、ペンライトに被せて使います。先端に傾斜がついているので、口を閉じた状態でも、歯と歯の間から挿入して、徐々に開口できるようになっています。 アシスタント:田中 これなら、口を開けるときに介護職の方が指を噛まれてしまう、という心配もありませんね。 ナビゲーター:小笠 そうですね。口を開け続けているのがつらくなっても、ホタルを噛んでもらっていれば、自然な開口幅を確保できます。ペンライトの光が口の奥まで照らしてくれますから、磨き残しなどもなくなりますよ。 アシスタント:田中 本当に便利ですね! ナビゲーター:小笠 そして、口腔ケアの仕上げに使いたいのが、このUコップです。これを使えば、誤嚥しがちな高齢者でもスムーズに水を含んで、うがいができますよ。 アシスタント:田中 変わった形ですね。飲み口がUの字にカットされているんですか? ナビゲーター:小笠 そうです。このカットによって、鼻が当たらないため、水を含むときにあごを上げる必要がないんです。 アシスタント:田中 そうか! 誤嚥予防のポイントは顎を上に上げないこと、でしたね。 ナビゲーター:小笠 顎を引いた状態で、コップの水を口に含めるため、誤嚥する心配が少なくなるんです。もちろん、口腔ケアのときだけでなく、普段使うコップとしても安心ですね。取っ手はどの方向にも付けられますから、介護時とご利用者さん本人が使うときなど、それぞれに使いやすい方向に変えて使ってください。 アシスタント:田中 わかりました。ありがとうございました。 前の動画 ファインの吸引歯ブラシの清掃法 次の動画 知覚過敏を予防する縦みがきのテクニック