スポンジブラシを使った粘膜清掃のやり方
- ナビゲーター:小笠
- 今回は、「粘膜清掃のやり方」というテーマでお話しします。
- アシスタント:田中
- よろしくお願いします。
- ナビゲーター:小笠
- 粘膜清掃には水に浸して、しっかりと絞ったスポンジブラシを使います。粘膜清掃を受ける側にとって、スポンジブラシの感触は、気持ち悪いものです。ですから、口の中にスポンジブラシを入れるときは、比較的感覚がにぶい、ほおの側に、そっと入れましょう。すぐに動かすのではなく、スポンジの感触に慣れるまで、しばらく入れたままにしておくのがコツですよ。
- アシスタント:田中
- はい。
- ナビゲーター:小笠
- 最初は、ほおと歯肉の間、唇と歯肉の間を清掃します。口を大きく開け過ぎると、ほおと歯肉の間にスポンジブラシが入りませんから、口は軽く開けてもらいます。清掃する順番は、このように外から内へと清掃していきます。注意点は、ほおと歯肉の間を清掃するときの、スポンジブラシの動きです。スポンジブラシは、口の真ん中で止めてください。
- アシスタント:田中
- なぜですか?
- ナビゲーター:小笠
- 自分でもさわるとわかりますが、唇の裏側には小帯という細い筋があります。ここにスポンジブラシが当たると痛いんです。清掃の際は、ここを避けて行うよう、注意してください。
- アシスタント:田中
- はい、わかりました。スポンジブラシは、奥から手前に動かすんですか?
- ナビゲーター:小笠
- そうです。歯ブラシのように小刻みにブラッシングするんではなく、スポンジをくるくると回しながら、汚れを拭き取る感覚で動かしましょう。奥から手前にまで清掃したら、スポンジブラシを口から取り出し、ティッシュペーパーで汚れを取ります。
- アシスタント:田中
- そして、水の入ったコップに浸して、しっかりと水分を絞ったら、清掃再開ですね?
- ナビゲーター:小笠
- そうです。あと、上あごと舌は、軽く触れられると逆に気持ち悪いので、少し強めに清掃するのがコツですよ。ただし、上あごと舌は、あまり奥の方を刺激すると、オエッという嘔吐反射が起こってしまいます。そんなときは、無理をする必要はありません。粘膜清掃を嫌いになってほしくありませんからね。
- アシスタント:田中
- わかりました。ありがとうございます。