口腔ケアチャンネルです。今回は「寝たきりの人の起き上がり介助」というテーマでお話しします。
ベッドで寝たきりの人でも、体調がよいときなどは、無理のない範囲で座位を取ることがオススメです。では、寝たきりの人の起き上がり介助を説明しましょう。
まずはベッドの右側にたちます。ご利用者さんにマヒのある場合は、マヒの側にたちましょう。
ご利用者さんの両足を持ち上げ、膝を立てた状態にします。
ご利用者さんの腕を胸のところで組んでもらいます。
次に、肩と膝の部分に手をかけ、体の横に向けます。
そして、両足をベッドから下ろします。
手を肩の下に入れ、もう一方の手を足の付け根の上に置きます。
足の付け根の部分を上から押しながら、上半身を弧を描くように動かすと、上手に起こすことができます。こうすれば、寝たきりの人でも座位で口腔ケアを受けることができますね。
寝たきりの人を起こしたときは、すぐに口腔ケアなどを始めるのではなく、顔色や血圧に変化がないかなど、バイタルのチェックを欠かさないようにしてください。